「西洋医学」「東洋医学」それぞれの捉え方(1)

ひとくちに「医学療法」といっても、その研究対象や基本概念、捉え方は、それぞれ同じではありません。

「西洋医学」は外傷・外科手術に強いのに対し「東洋医学」は、生体の内部環境を整えるのに適しています。

また「西洋医学は解剖の医学」「東洋医学は人間観察の医学」とも言われ、一般的に「西洋医学」は冷やす療法「東洋医学」は温める療法として、各界では認知されています。

では、「西洋医学」と「東洋医学」それぞれの捉え方を見てみましょう。

「西洋医学」とは、紀元前約300年~約400年の歴史を持ち、日本では約100年ほど前から、さまざまな生体を対象に研究が行われています。

「西洋医学は解剖の医学」ともいわれる通り「西洋医学」は解剖から始まり、現代では遺伝子レベルの研究までを主として、日々進化を遂げています。

日本でも、古き時代より、戦争による怪我や感染症の発生、まん延と、医療は変化を遂げてきました。
そしてその都度、医療は少しづつでも着実に進化し、発展してきたのです。

しかし、「西洋医学」とは生体の解剖による研究で、外傷や感染症を治す医療であることから、外部からの損傷や傷には強いけれど、内部からの要因には弱い、という欠点があります。
そこで「西洋医学」とは逆の概念を唱える「東洋医学」が登場するのです。

それでも、ここ最近では「西洋医学」の捉え方の中にも、生活習慣病を中心に「病気が発症する前に防ぎ、その原因を取り除く」という「予防医学」が注目されるようになってきました。

「西洋医学」「東洋医学」それぞれの捉え方(2)

「東洋医学」では病気の一歩手前の状態を「未病」と呼びますが「西洋医学」の概念では、まだそこまで深くは浸透していないのが実情です。

そのため多くの医師たちは、この「未病」にはあまり精通しておらず、漢方薬も外来で頼めば処方してもらえますが「責任の有無には関与しない」という条件付きで、処方してもらう形になります。

では、次に「東洋医学」の概念と、その捉え方を見てみましょう。

「東洋医学」は、古来中国から伝わってきた医学で、約2000年~約3000年ほどの歴史があります。

古代の人たちは、実際に生体を解剖をしてみても、よく分からない病気などがある場合「生体そのもの」を観察することに徹しました。

「東洋医学」の医療に対する捉え方としては、身体の内部の至る所に「気」というエネルギーのようなものが流れていて、そのエネルギーが身体の基本的な部分、重要かつ主だった部分を維持していると考えます。

「東洋医学」では、身体の痛みやその他の不調は、この「気」の乱れが原因で起こると考えられているのです。

そして、それら身体の痛みや不調を取り除くためには、体内をめぐる「気」の流れを正常に戻すことが最善の方法とされています。

「気」の流れを正常に戻すことをイメージしながら、マッサージやハリ治療、お灸などを行い、体内へ働きかけることで「気」の乱れが整い、様々な不調が改善されていくという捉え方です。

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