「ペットフード」の歴史(1)

「ペットの食事=ペットフード」と考えている人は多いと思います。

確かに、ペットに与える食事は、ペットフードが最も手軽で、栄養面でも適していると考えられています。

しかし、同じ「ペットフード」と呼ばれるものでも、飼っているペットによって、与えるべき「ペットフード」は違います。

それは、それぞれの生き物の個体によって、必要とされる、摂るべき栄養が違うからです。

仮に、犬と猫では必要とされる栄養素が全く異なるため、例え犬と猫を一緒に飼っていても、犬に猫用のフードを与え続けるのは良くないですし、反対に猫に犬用のフードを与え続けるのも、長い目で見れば好ましいとは言えません。

どうしても犬か猫、どちらかのフードを切らしてしまい、いざという時の緊急用としてなら仕方ないかもしれませんが・・・。

そもそも、この「フード」とは、どのような経緯で誕生したものでしょう?
次に、そんな「ペットフード」の歴史を見ていきましょう。

「ペットフード」の歴史(2)

「ペットフード」の始まりは、1860年代のアメリカから始まります。

当時、セールスを生業にしていたある男性が、仕事のためにイギリスに渡った時のこと。

地元で働く水平たちが野良犬にビスケットを分け与えているのを見た男性は、「これは・・・!」とひらめきます。

そのビスケットは、麦・野菜・肉などを混ぜこんで作られたものでしたが、それを「犬用」にアレンジし、製作したのです。

この「犬用ビスケット」は扱いが簡単で、何よりポケットに入れて持ち歩ける手軽さが受けて、狩りなどに犬を連れ歩く、上流階級の紳士たちに大好評でした。

1920年代頃には、アメリカの「ラルストン・ピュリナ社」が、世界で初めて肉を使った「ペット用ドライフード」を制作し「手間が掛からず手軽で簡単」という点から、少しずつ一般家庭に広まっていきました。

しかしこれは、単に「人間にとって扱いやすく便利」という視点で作られたものだったため、犬の身体に対する栄養面では、まだまだ不足していた部分が多かったようです。

「ペットフード」の歴史(3)

その後「犬用のペットフードなら、犬に適した栄養面を考慮すべきだ」という声から、獣医師や専門家と協力し、様々な種類の「ドッグフード」を開発し始めました。

1970年代に入り「NRC=National Research Council」(国立研究査問協議会)が、犬にとって必要最低限の栄養素リストを発表し、1990年代に「AAFCO=Association of American Feed Control Official」(アメリカ飼料検査官協会)が「ドッグフード」の栄養素の基準を確立しました。

こうして改良に改良を重ね、現代では、ペット用の「ドライフード」や「ウエットフード」と、実に様々な「ペット用フード」が取引されています。

また、より犬の健康を気遣う飼い主たちは、犬の種類や病気の症状に合わせた「医療用フード」を選び、特にナチュラル思考が高まりを受けて、添加物や化学薬品で加工されていないタイプの「ペット用フード」を好む飼い主も増えています。

開発当初より、随分と質も栄養価も見直され、美味しく進化した「ペットフード」ですが、より愛犬に健康的な食事を与えたいと思うなら「ペットの食事=ペットフード」と、何の疑いもなく思いこむことを止め、今一度「ペットの食事」について考えてみることをオススメします。

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